久々の始動 エンジン掛からず!
2月の納艇以降、三重の海に浮かべたまま3ヶ月ぶりの対面となったGW。
日産 FSC-730リバティ
リトルパイレーツ号
エンジン掛からず
30年物、かつ2ストエンジン。多少エンジンの掛かりが悪いくらいは想定内ではあるのだが、果たして???陸では、80年代製のバイクで散々苦労しており、エンジン掛けるのに1日かかり、やっと掛かったと思ったら、ブレーキが壊れてた、みたいな事が普通に起きる世界には慣れている。
ジャンプスターターやら工具一式も持ち込み万全の体制で臨む。
久しぶりのエンジン始動。さて掛かるかな??
バイクの場合、久しぶりの始動だとチョーク引いた方が掛かるため、今回オートチョークはONで行く。
船外機を下げ、プライマリポンプに握ってガソリンを送り、始動準備完了。
このプライマリポンプ、三重のあたりではパクパクと言うようで、納艇の時業者の人に、パクパクをパクパクして!と謎の呪文をいわれたのを思い出した。
そんなこんなで、さて始動。キーを回すとスターター音だけは元気良く響くが、ある意味予定通り掛かる気配がない。何度やっても同じ。バイクだと、何ヶ月も放置してもブルブルと掛かろうとする気合いは感じる事が多いが、こいつは完全無視状態だ。
プラグ被り
掛からなければここを見ろ、の代表、
プラグを点検する。
エンジンカバーを開けて、プラグを外す。このエンジンは4気筒。意外と大きくて、小型車のエンジンくらいありそうだ。海に落とさないように気をつけてプラグを外す。
4本ともベッタリガソリンが付いている。これは完全かぶってる。バイクもよくカブる。が液体ではなくスス状の物が付くので、ブラシで落とせる。あっちは4スト。
今回は液体が付着。2ストだからオイルがつくのかな?
綺麗に拭いて、また装着→始動。掛からない。
これを3-4回繰り返したが、うんともすんとも言わず、暑さで朦朧としてきたので休憩。すでに2時間近く経っている。。普通はカジキとかとの格闘を夢見るのが船だが、海に出る前にエンジンと格闘するのが、FSC-730リバティの現実である。
この船、もうすぐ中間検査だが、エンジン始動の確認があるらしい。こんな状態では検査も覚束ない。買って一度も乗らずにもうダメか?
プラグの拭きあげが甘いかな?と、往復30分の家に戻りガスバーナーを取ってくる。炙って装着も、やはり掛からない。というか掛かる気配は相変わらず全くない。
すでに5時間経過。これはバイクを超える暴れん坊かの可能性がある。
チョークに注意
またプラグ外し、付けて、掛からないを何度かやって、周囲も少し暗くなり始め、もう諦めて帰ろうとしたその時、閃いた。よく考えてみると、毎回オートチョークはON。オートなんだなら、ONもOFFもないだろうと思いつつ、もしかしてOFFが正解なんじゃね?暑い日にチョークONって無いよなー。とオートチョークOFFで始動。すると。。一発で。。。
尚、このエンジンは鍵を押しながら回すとオートチョークON。普通に回すとOFFとなる。
元気に唸りを上げる、トーハツ2ストロークM140A船外機 。もしかしてこのエンジン、実はめちゃめちゃ優秀??かも。なんなんだ?謎のトーハツ。聞いたことないメーカーだけど。
教訓は、ONがダメでもOFFもある。と、
最初に疑うのは自分、でした。