船舶検査(船検)
船にも、車の車検の様な検査が必要。
船舶検査 通称船検(せんけん)
6年に1度の定期検査が基本で、
その間に中間検査というのがある。
つまり3年に1度は検査があるという事になる。中間検査と、定期検査はやる事は同じで、費用が違うだけ。
自分のFSC-730リバティ 24フィート艇の場合
中間検査14,900円
定期検査24,300円
となり、自賠責や重量税などが無いため車の車検よりは大幅に安い。
マイボートである日産FSC-730リバティーは、2019年の2月に購入したが、中間検査がその年の8月までとなっていた。かなり早めだが、4月ごろに船舶検査協会的な所から船舶検査の案内が届いた。検査が切れたら乗れないので、早く受けねば。
車の車検制度のような物ではあるけれど、少しイメージが違う。以下違うところ
- 検査機関からちゃんとお知らせが来る
- 検査に行くのではなく、検査官が来る
- 法定備品や灯火などの確認が中心
- 重量税や自賠責が無い=車より安い
また、万一検査切れになったらもちろん乗る事はできないが、車と違い検査官が来てくれる仕組みのため、仮ナンバーを取ったり、積載車で車検場まで運んだり、という必要はなく、再受験して合格すれば、また乗れる。
船舶検査(船検)の流れ
今回の中間検査の受験手順は下記の通り。
期限が近づくと、船検のお知らせと一緒に振込用紙が届くので支払いをする。支払いは郵便局のみ可能。
検査官が回ってくる曜日が、地区ごとにきまってるので、自分の停泊場所の曜日で希望日を決める。
停泊場所の地図や、自主検査の結果を書く紙があるので、指定通り書いて、振込済の振込用紙と一緒に郵送する。
あとは検査が近くなると確認の電話があり、当日を迎える、という感じ。
自分の船は三重県にあり、自宅の埼玉から検査の日にピンポイントに行くのが困難なので、今回は近くに住む父親に立ち会いを依頼した。
立会は検査の申込書に立会者を書く欄がある。
当日は、
まず船体外観に異常ないかチェック。
船の安定性なども見たようだ。
続いて信号紅炎や笛、消火バケツ、救命浮環、ライフジャケット、黒球、係留ロープ、アンカー、工具などの法定備品があるか、信号紅炎が期限内かの目視確認がある。
そして灯火類が正常か。
エンジンが掛かるか。
あたりを確認して1時間くらいで終了。
特に問題はなかったよう。
後日、新しい船検証とステッカーが送られてくる。ステッカーを船体左右の船舶番号の近くに貼れば終了。
これで法的にはあと3年走れる。
船検の法的備品
自分の場合、船に積んでいないと検査に通らない法的備品は以下の様な感じ。年式や大きさでかなり細かい違いがあるので注意。基本は船を買った時に付いている物がそのまま有ればOK。
- 信号紅炎(有効期限に注意)
- 笛
- 消火バケツ
- 救命浮環
- ライフジャケット(定員分/船名記載)
- 黒球
- 係留ロープ
- アンカー
- 工具
(あと船舶検査証、船舶検査手帳、海図)
普段使わない物が多いので、どこにあるの確認しておくのがよいです。
信号紅炎について
次回の定期検査の時には、信号紅炎の交換が必要。ちょうど定期検査ごとに使用期限が切れるようになっている。これは2個1セットの物が必要でネットで5000円くらいで売ってるので、定期検査の時には買っておく。
灯火について
灯火の点検もあるので、これも普段使わない人は点灯方法を確認しておく。自分は色盲で夜間航行禁止の免許なので、そもそも灯火は使わないため、使い方も知らなかったが、この船だと操舵の右のスイッチを1段引くと舷灯、2段引くと停泊灯だった。当日慌てないようにする。
エンジンについて
検査でエンジンの始動がある。かからないと不合格になるので、バッテリーが大丈夫か?チルトや始動に問題ないか?検査前に確認しておく。あまり乗らない船だと、一発目はかかりにくい事もあるので、できれば早めに着いて暖気しとくのが良い。